2008年8月14日木曜日

2回目の対案 そして、市の変更案


上の絵は、2回目の対案です。
ところで、市は8月8日に北海道新聞地方版にて、
「中島小の樹木伐採 3割残す見直し案」という見出しで、敷地内の樹木600本ほぼすべてを伐採するという計画を改めて、全体の3割を残すという見直し案を発表しました
つまり、”7割は切る”と言っています。
600本の30%は、180本。これは、残す。
420本は切るということです。
市の見解は、”新校舎は既に基礎工事に着手しており、見直すのは困難”としています。
そして、この案で理解を得たいとし、8月25日午後6時から中島小で説明会を行うと書かれています。(これは、この新聞を購入し、記事を読んだ人のみが知りうる情報です)
工事は、校舎部分の基礎工事に入っていますが、グランド等の施設の予算の決議はまだされていないはずです。入札もされていません。
フェンスの変更はまだできるはずです。できない理由が、”新校舎は既に基礎工事に着手しており、見直すのは困難”と決めていることは、素朴に疑問の残るところです。

文部科学省大臣官房文教施設部 小学校施設整備指針

文部科学省も環境配慮の指針を出していました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/001/toushin/03082201.htm

文部科学省大臣官房文教施設部
小学校施設整備指針(から関係箇所を抜粋)

第2節学校施設整備の課題への対応
環境との共生
(1) 資源の再利用や,自然環境等に配慮した施設づくりを行うことが重要である。
(2) 施設自体が環境教育の教材として活用されるよう計画することが望ましい
第1 基本的事項
1 教育的環境の向上
(3) 現存する森,池,樹木等や自然の傾斜,段差等を有効に活用するよう各施設部分を計画し,設計することが望ましい
3 地域社会への貢献
(1) 周辺の町並み,景観,雰囲気等と調和し,かつ,地域社会の核としてふさわしい印象を与えるよう計画することが重要である。

と書いてあります。

また、最近の環境問題を配慮し、文部科学省(文教施設企画部施設企画課)では、『環境を考慮した学校づくり検討部会』という部会でも議論されています。

学校の設計は地方の設計事務所で行われていることが多く、環境意識が低い場合がある。実際にどのように設計されているのか状況を把握しておく必要がある。
教育委員会の学校施設の担当者は、環境面に関して専門的知識を持っていないことが多い。したがって、メニューを提供しても対応が難しい面がある。施設管理者ができることと専門家が必要な部分があるのではないか。
・教室の外部の樹木は日射遮蔽効果の面もある。こうした外部空間の工夫についても示した方がよい。
今後、老朽解消や耐震対策により大規模な改修が相当数実施されると思われる。その時に併せて環境対策を実施する必要性について示した方がよい
・学校設置者における環境対策に取り組む体制について、教育委員会は環境部局、建設部局、財政部局等の首長部局と一体となって取り組むことが必要であることを示した方がよい
・地球温暖化、資源の浪費、生態系の危機といったことが地球環境問題として世界共通の課題とされており、その中でも特に地球温暖化対策が喫緊であることを浮き彫りにした方がよいのではないか。
環境を考慮した学校施設の整備は、目標の設定、十分な検討時間の確保や整備後の検証を行っていくことが重要である。
・学校設置者における環境対策に関する全体計画の中に、学校施設の環境対策を位置付けるよう促していくことが重要である。
・学校における省エネ活動によって得られた光熱水費の削減分を、学校現場へ還元するといった工夫についても触れた方がよい。
環境を考慮した施設・設備を活用した環境教育はどのようなことができるか例示した方がよい

などが環境関係箇所ですが、時代は変わりつつあるようです。

樹木の伐採をしないフェンスの工法があります!


樹木の伐採をしないフェンスの工法があります
最近は、古典的なコンクリートを埋設する工法に対して、”鋼管ポールという方法”が一般的になりつつあるようです。

600本もの樹木を伐採する基本的なコンセプトはコンクリートの工法だからかもしれません
その特性を比較したものがこちらのホームページです。

このHPを参考にして、イメージ図を作りました。

この工法であれば、全国の小中学校が統合新設された場合も樹木が伐採される心配が減るかもしれません

2008年7月29日火曜日

署名&説明会

7月26日(土曜)11時~15時まで、むろらんの緑を残す会によって室蘭市中島町にある丸井今井と長崎屋の間の広場で、署名&説明会が行われました。


最近は学校に不審者が入るという事件が増えていて、フェンスを付ける必要が出ています。
これは、仕方の無いことです。
しかし、そのために必要外と思われる設計で、樹木を何百本も切るというのは、本当にいいのでしょうか?

市も議会の意見、報道、新聞発表によって修正も視野にあることとは思います。

ただ、ここで大事なのは、切ることを正当化したり、切る数を少なくすればいいとか、単に切るな!というようなことではなくて、
現在、樹木はどれほどの数、種類があって、そこはどんな自然生態系があって、という事実を理解し、私たちはなぜそれが必要なのかと問い・学び、そして、今後どのように扱っていくべきなのか、そのためには、フェンスにどんな工夫が必要なのか、を、市民、日本中の一人一人が考えることなのです。

この問題は、これから統合新設する小中高校でも同様に起こることです。

そして、日本中で起こることです。

当日、4時間で330人の署名が集まりました。

これが一つのきっかけとなって、何故、自然を大事にすることが必要とされているのか、を共に問い、生態系を崩さず、且つ不審者を排除する必要最低限のフェンスをどのように作るかを考えることは極めて大事なことではないでしょうか。

2008年7月25日金曜日

中島小学校と周辺の状況

これは、中島小学校を取り巻く自然の状況です。
野鳥や小動物にとってとても重要な環境になっています。
市街は樹木に囲まれ、空気が良いという声も聞かれます。

中島小学校の周囲には、中島神社、大光寺もあり、相互の自然の中で、
自然生態系が成り立っています。樹木約600本によって、四角い鳥や小
動物の回廊が出来ています。
一部でも樹木を伐採するとこの流れは途絶えます。

これは、10年くらい前になりますが、実際に樹木を調べたものです。
とてもたくさんの種類の樹木が育っていて、豊かな自然生態系があ
ることがわかります。この中で育った子どもたちはいま全国に散って
いますが、とても思い出深いはずです。


これは実際の樹木の様子です。
赤いテープは切られる予定の木
テープはほとんどの樹木についています。
さびしいですね。

私たちの案です。まだ途中ですが、いかがでしょうか?
環境にやさしく且つ、いまの社会とマッチする最善の方法、
アイディアを募集しています。

2008年7月23日水曜日

新聞記事

室蘭市議会で議論されるや、民報、道新各紙に報道されました。

室蘭・中島小の樹木伐採に住民反発、市が軌道修正(6月25日・室蘭民報)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2008/200806/080625.htm

室蘭の地域住民が新校舎建設で樹木伐採反対署名(7月18日・室蘭民報)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2008/200807/080718.htm

2008年7月6日日曜日

樹木に関する調査

私たちの調査では、周辺樹木・幹周り30センチメートル以上のものが180本以上存在し、現在までの環境の下では、野鳥の回廊、エゾリスの生息など、市内中心部の学校に属する林としては、いろいろな生態系が観察される場所であることがわかりました

現在、工事が始まった時点で野鳥の飛来の減少、エゾリスが姿を見せないなどの減少が起きていますが、もし周辺の樹木が伐採されえうなら、二度と環境は元に戻らないことは明白です。

さらに、わずかな森と樹木であってもその地下で行われている営みには人智に及ばぬ働きがあります。樹木の根は斜面の土留めをし、落ち葉は多くの生命を育て、保水します。それが、わずかなものであっても眼下の大光寺の樹木に連なり知利別川の水にも影響を与えるのです。実際、隣の中島神社で樹木を伐採したところ、湧き水が出なくなったという事例があります。

工事計画を知ったある住民は、林・樹木がなくなればグランドの砂ほこりが舞い上がるだろうと心配しています。偏西風をはじめ風の強い室蘭の地形からして、大いに想像できることであります。先人が周辺に森を残した意味の一つでもあります。