2008年8月28日木曜日

西側の樹木が伐採されました!

25日に行われた住民説明会で、盛田満教育長は3時間にわたる議論の最後になって、はじめに言うべきだったと前置きし、「この1週間以内に重機を入れる関係で、西側の樹木は伐採する」と言いました。

そして翌日、伐採が始まりました。
HBC 夕方のニュース
・室蘭民報 「室蘭・旭ヶ丘小建設地で一部樹木の伐採を始める」
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/topi/topi.htm

ちなみに、盛田教育長は続けて、フェンスなどはまだ来年度の予算なので、変更の余地があると述べましたが、これがこの説明会の最後の一言でした。

この件に関しては、
8月27日付けの北海道新聞で、3割保存案再検討ということが報道されました。

住民説明会では、冒頭から変更しないという趣旨を貫いていたのが何なのかわかりませんが、いずれにしても、姿勢としては、1歩前進と言えます。 しかし、疑問は、この”3割残す案”は議会を通さず、市が決定できるものなのか?そもそも樹木に赤テープが巻かれ、議会が全伐採を知らなかったことが明るみに出なけば、全伐採は誰も気づかなかったのですが予算決定までにそんな大事なことを議会で説明していないのか?ということは大きな疑問です。

また、住民説明会では、3案を出して決めたとしていましたが、決定結果は全伐採です。その3案の中に樹木を生かす方法があったのか、疑問です。

西側の樹木伐採についても悲痛の声が市民から上がっています。

2008年8月26日火曜日

市教委による住民説明会

昨日、中島小で行われた中島小学校の周辺樹木伐採に関する説明会は、18時~21時半まで行われました。

報道関係
・HBC 昨夜23:50からのニュース
・室蘭民報:「旭ヶ丘小の樹木伐採 住民から賛否両論 室蘭市説明会 保全計画再度策定へ」
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/topi/topi.htm
・北海道新聞:「見直し案も批判集中 中島小 樹木伐採で住民説明会」 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/113980.php (事実に忠実な記事です)
・NHK 正午・夕方のニュース(室蘭局)で放送
・HBC 夕方のニュースで放送

詳細は後で解説します。


2008年8月24日日曜日

これまでの経緯

いままでの経緯を整理しました。
最後までじっくり経緯を読んでください。

[6月] (伐採問題が表面化)
2008.6.24 室蘭市 総務常任委員会で樹木伐採が明らかになる。
翌日、各紙に報道される。(室蘭民報:室民、北海道新聞:道新 と略)
2008.6.25 道新 「室蘭・中島小の樹木 伐採計画見直しへ 市教委 市民ら署名活動準備」
2008.6.25 室民 「樹木百数十本伐採に待った 室蘭旭ヶ丘小建設工事 付近の住民ら反発」
*「 」内は見出し

[7月] (各団体、要望書提出など動き始まる)
・むろらんの緑を残す会、市長、各市議会議員、教育長、教育委員会に要望書提出
・むろらんの緑を残す会、記者会見

2008.7.18 室民 「樹木伐採中止を 新校舎「旭ヶ丘小」建設地 1万人の署名目指すむろらんの緑を残す会会見」  市はこの1社の記事を通してはじめて8月25日に説明会を開くことを伝える(民報)。

・室蘭環境市民会議(環境基本条例・基本計画案作成委員会)の有志が、市長、各市議会議員、教育長、教育委員会に要望書郵送
・新日本婦人の会室蘭支部が伐採計画の中止を要望

2008.7.19 室民「室蘭市に婦人の会 後期医療不利益改善求める 「旭ヶ丘小」伐採中止も」
2008.7.26 中島町にて、むろらんの緑を残す会 署名・樹木の働き/対案説明

[8月] (修正案が市側、市民側から出る)
2008.8.7 朝日「中島小周辺の樹木残して」伐採計画中止求め市民ら署名活動(道内エリア版)

・市は、道新にて改善案を発表(7割切る案)
2008.8.8 道新 「中島小の樹木伐採 3割残す見直し案 室蘭市北側外周を保存」 (記事は、600本を伐採する計画を改め、3割を残すことを決めたという内容=7割切る
⇒市はこの記事を通してはじめて説明会の時間と場所を伝える(今回は道新)。 (町内会の回覧はあると考えられるが、それ以外の情報は市民には知らされていない)

2008.8.17 むろらんの緑を残す会 署名・樹木の働き/更なる対案説明
2008.8.17 HBC TVニュースにて報道される
2008.8.23 HBC TVミニ特集にて報道される (市教委、変更はできないと説明
2008.8.23 室蘭民報にて、25日の説明会の参加希望者は市教委か中島小学校に申込みが必要なことが記載される(民報のみ)
2008.8.25 室蘭市教育委員会 中島小学校にて新設旭ヶ丘小学校住民説明会(予定)



2008年8月18日月曜日

報道、そして今後の学校合併計画

17日に行われた、署名&説明会の様子が、
HBC TVニュースで報道されました。

記事&映像。
下記サイトで見れましたが、日替わりのため
現在は見れません。
http://news.hbc.co.jp/index.html

また、室蘭市では、これからも、学校の合併計画があります。
http://www.city.muroran.lg.jp/main/org9100/tekisei.html
次は、鶴ケ崎・東統合中学校になります。
http://www.city.muroran.lg.jp/main/org9100/turu-kihon.html

少なくとも、現段階では、樹木、生態系への配慮がわかる記載は
ありません。

2008年8月14日木曜日

8月17日 第2回目 署名&説明会

8月17日にむろらんの緑を残す会で、
第2回目 署名&説明会 を、
室蘭市中島町の長崎屋と丸井今井の間の広場で行います。
11時~です。

文部科学省も企業も、環境についてよく考えています

さらに文部科学省のホームページを調べると、とても環境に配慮した方向に向かっていることがわかってきました。以下の2つをどうぞ読んでみてください。

①「環境を考慮した学校施設(エコスクール)の今後の推進方策について」(中間報告)-学校施設整備指針策定に関する調査研究協力者会議-
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/07/08072807.htm

②みんなで考えるこれからの学校施設 -「小学校施設整備指針」及び「中学校施設整備指針」の改訂について
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/001/toushin/011001.htm

また、
企業もCSRなどに取り組み、たくさんの樹木を植えています
Googleで、「CSR 植樹」で検索すると、
シチズン電子  http://ce.citizen.co.jp/csr/society/community/syokujyu_project.html
ファストリテーリング(ユニクロ) http://www.fastretailing.com/jp/csr/news/0704191800.html
三菱マテリアル http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/03/06/special/field/plant.html
全日空    http://www.ana-pr.jp/blog/csr/comment.php?_id=247
・・・
と、たくさんの企業が植樹していることがわかります。
これは、とても素晴らしいことです。
そして、そういう時代です。

2回目の対案 そして、市の変更案


上の絵は、2回目の対案です。
ところで、市は8月8日に北海道新聞地方版にて、
「中島小の樹木伐採 3割残す見直し案」という見出しで、敷地内の樹木600本ほぼすべてを伐採するという計画を改めて、全体の3割を残すという見直し案を発表しました
つまり、”7割は切る”と言っています。
600本の30%は、180本。これは、残す。
420本は切るということです。
市の見解は、”新校舎は既に基礎工事に着手しており、見直すのは困難”としています。
そして、この案で理解を得たいとし、8月25日午後6時から中島小で説明会を行うと書かれています。(これは、この新聞を購入し、記事を読んだ人のみが知りうる情報です)
工事は、校舎部分の基礎工事に入っていますが、グランド等の施設の予算の決議はまだされていないはずです。入札もされていません。
フェンスの変更はまだできるはずです。できない理由が、”新校舎は既に基礎工事に着手しており、見直すのは困難”と決めていることは、素朴に疑問の残るところです。

文部科学省大臣官房文教施設部 小学校施設整備指針

文部科学省も環境配慮の指針を出していました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/001/toushin/03082201.htm

文部科学省大臣官房文教施設部
小学校施設整備指針(から関係箇所を抜粋)

第2節学校施設整備の課題への対応
環境との共生
(1) 資源の再利用や,自然環境等に配慮した施設づくりを行うことが重要である。
(2) 施設自体が環境教育の教材として活用されるよう計画することが望ましい
第1 基本的事項
1 教育的環境の向上
(3) 現存する森,池,樹木等や自然の傾斜,段差等を有効に活用するよう各施設部分を計画し,設計することが望ましい
3 地域社会への貢献
(1) 周辺の町並み,景観,雰囲気等と調和し,かつ,地域社会の核としてふさわしい印象を与えるよう計画することが重要である。

と書いてあります。

また、最近の環境問題を配慮し、文部科学省(文教施設企画部施設企画課)では、『環境を考慮した学校づくり検討部会』という部会でも議論されています。

学校の設計は地方の設計事務所で行われていることが多く、環境意識が低い場合がある。実際にどのように設計されているのか状況を把握しておく必要がある。
教育委員会の学校施設の担当者は、環境面に関して専門的知識を持っていないことが多い。したがって、メニューを提供しても対応が難しい面がある。施設管理者ができることと専門家が必要な部分があるのではないか。
・教室の外部の樹木は日射遮蔽効果の面もある。こうした外部空間の工夫についても示した方がよい。
今後、老朽解消や耐震対策により大規模な改修が相当数実施されると思われる。その時に併せて環境対策を実施する必要性について示した方がよい
・学校設置者における環境対策に取り組む体制について、教育委員会は環境部局、建設部局、財政部局等の首長部局と一体となって取り組むことが必要であることを示した方がよい
・地球温暖化、資源の浪費、生態系の危機といったことが地球環境問題として世界共通の課題とされており、その中でも特に地球温暖化対策が喫緊であることを浮き彫りにした方がよいのではないか。
環境を考慮した学校施設の整備は、目標の設定、十分な検討時間の確保や整備後の検証を行っていくことが重要である。
・学校設置者における環境対策に関する全体計画の中に、学校施設の環境対策を位置付けるよう促していくことが重要である。
・学校における省エネ活動によって得られた光熱水費の削減分を、学校現場へ還元するといった工夫についても触れた方がよい。
環境を考慮した施設・設備を活用した環境教育はどのようなことができるか例示した方がよい

などが環境関係箇所ですが、時代は変わりつつあるようです。

樹木の伐採をしないフェンスの工法があります!


樹木の伐採をしないフェンスの工法があります
最近は、古典的なコンクリートを埋設する工法に対して、”鋼管ポールという方法”が一般的になりつつあるようです。

600本もの樹木を伐採する基本的なコンセプトはコンクリートの工法だからかもしれません
その特性を比較したものがこちらのホームページです。

このHPを参考にして、イメージ図を作りました。

この工法であれば、全国の小中学校が統合新設された場合も樹木が伐採される心配が減るかもしれません