2008年9月25日木曜日

来年度予算審議まで変更可能です!

市教委は、TVインタビュー等で、校舎建設は着工しており、”変更は不可能”と言っていますが、これには何ら法的根拠はありません。たしかに校舎に関しては議決されましたが、これは樹木とは何の関係もありません。グランド・フェンスに関する来年度予算は、12月か来年3月議会で決定されるため、まだ議会に上がっていません。つまり”間違いなく変更は可能”です。にもかかわらず、”不可能”と言い切っているのは不思議です。

9月23日、室蘭民報朝刊に、生徒増で1.3倍の施設が必要だから、との記事が掲載されましたが、もともと中島小学校は、1000人もの生徒がいた学校で、それが200名台レベルまで減り、そこから400人レベルに増えるということです。しかし、時代は少子化。室蘭市の人口もどんどん減っています。
住民側が切って欲しいという話は伸び放題になった枝葉を市がいままで放置していた問題です。住民説明会の中の一住民の証言で”居住26年中、ただの1度しか木の剪定に来なかった”とありました。そもそも市が、やるべきことをやらずに近隣住民に迷惑をかけてきたことに根拠があるわけです。この説明会で市教委主幹は、切ってしまえば剪定しなくてもいいということをもらしています。

この問題は街路樹でも同じです。そもそも予算が樹木を管理しする文化的なことに割かれていないからなのか、市内の街路樹の管理は見てもひどいものがあります。 樹木の種類はバラバラ、高さも統一性がないものが大半で、さらに真二つに切って街路樹とは思えない姿のものもあります。

このように、市が剪定してこなかったことによって、一部の住民の不満が高まり、切る根拠になりました。このように7割もの樹木が切られ、生態系が失われようとしています。 これら樹木はここを巣立った人たちが50年もの歳月をかけて育ててきたものです。

小学生、中学生からも悲しみの声が聞こえてきています。
何人もの子どもたちが、話しを聞いて、がっかりしています。

[文部科学省 小学校施設整備指針]
総則第2部 6 環境と共生
(1) 資源の再利用や,自然環境等に配慮した施設づくりを行うことが重要である。
(2) 施設自体が環境教育の教材として活用されるよう計画することが望ましい。
と、まさに世界に通じる、ごく普通の認識が謳われています。
更に、第6章 野外計画では、とても具体的に大事なことを言っています。http://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/seibi/07082107/006.htm
ここは、是非クリックしてご覧下さい。

2008年9月22日月曜日

9月23日 市長への申し入れ書説明会開催

9月23日:「むろらんの緑を残す会」では、11時amから室蘭市中島町 長崎屋と丸井の間で、野外説明会を開催します。もちろん署名もしますが、大事なのは、この問題を正確に理解して、ご意見をいただくことです。 市長、行政、市議会のみなさんに配布した、大図鑑の説明もあります。
この1週間の活動を振り返ると、
9月19日:室蘭市長に樹木伐採見直しの申し入れ書提出。記者発表。
室蘭民報、HBCではニュースとして取り上げられましたが、他では取り上げられませんでした。
特に北海道新聞はいくつもの意見・質問、写真を撮りながら、一切掲載されなかったことは残念です。

また、
9月11日:「中島小学校の樹木大図鑑」を完成
9月12日:市議会議員全員にこの図鑑を送付
9月16日:教育長、主幹などにこの図鑑を送付

そして、19日、市長への申し入れになります。

市長への申し入れ全文を以下に書きます。
室蘭市新宮市長への申し入れ書内容全文(2008年9月19付け)
「むろらんの緑を残す会」は、教育現場となる学校建設で緑が失われることを憂慮し、見直し案を含め、これまで様々な提言(資料1)をしてきましたが、市教委側から”3割保存案”が出され、それについても市民の間から疑問の声が出されました(資料2)。しかしながら、市教委は保全計画の再度策定するということを住民説明会(8月25日)にて明言しておきながら、その後、何一つ策定が明示されておりません。今期の議会での青山議員の発言に対する答弁においても、伐採する樹木の選定について、市教委は、樹木医に相談してから決めるという曖昧な答弁に留めています。
 現在、市民の中から、市のトップである市長はこの件についてどのような見解があるのかという声が上がっています。
 私たち「むろらんの緑を残す会」は、いま起きている地球規模の環境、特に緑の保全・植樹などの課題を大きくとらえて考えています。従って、たとえ室蘭地域の問題といえ、いたずらに室蘭市長をはじめ行政と対立的に物事を考えていません。むしろ、室蘭市の緑を守るために室蘭市民と手をたずさえることが最も重要だと考えています。特に今回は、未来に生きる子どもたちの教育現場である学校の緑の問題です。
 卑近な例では、熊本県の川辺川ダム問題にも見られるように、知事の発言が問題解決への決定的な流れをつくりました。
 あなたの発言がいま進行している工事を見直し、室商時代から中島小への長い年月をかけて育った600本もの樹木とその生態系、生命、を守ることにつながるのです。
 多くの市民があなたに期待しています。
 ぜひ、あなたのお考えを明示してください。

ちなみに、市は、
 25日の説明会では、まだ、樹木に関わる”グランド・フェンスは、来年度予算なので、変更の余地がある”と言ったにもかかわらず、その説明会直後のテレビ取材で主幹は”変更は不可能”、”説明責任は終わった”と答えています。これはTVニュースで報道されました。 説明会では、変更の余地あると答えていたので、翌日の新聞では、そういった論調の記事でしたが、このニュースを見て落胆するしかありませんでした。そのあと、新聞の読者の声で、市民から疑問の声があがったり、話題になっています。